久しぶりのリリース グアテマラ|アグアカトネス農園

約1年ぶりにグアテマラをリリースしました。
 
 
 
 

  

チェリーやラズベリーの甘酸っぱさが口の中にひろがり

後にはリキュールやボンボンショコラのような風味

シロップのような甘さが長く続く。  

 

農園でさまざまな品種をブレンドしたロット。

フルーティーですが酸は穏やかで、質感はとてもクリーミーです。

 

 

 

生産国 : グアテマラ

農園主 : ロサ・マリア・デ・ラ・ペニャさん

農園名 : ロス・アグアカトネス農園

エリア : ウエウエテナンゴ県、ウエウエテナンゴ市

標高  : 1,900-2,000m

品種  : ティピカ、ブルボン、カトゥアイ・ヴィジャサルチ、ゲシャ

精製処理: ナチュラル

焙煎度合: 浅煎り

 

 

 

「History」

 

アグアカトネス農園は、 30年以上の農業経験のある、ロスマ農園のモラレス一家のサポートを受け、 2009年にアボカド農園として、スタートしました。

農園名の「Aguacatones」はスペイン語でアボカド農園を意味しており、コーヒーの前身であるアボカド農園に由来しています。アボカドを栽培する一方で、2,000mを超える高地でのコーヒー栽培の実験も行っていました。

しかしながら、土壌は農業に不向きで、気候も好ましくなく、栽培は難航していました。
その翌年、火災に見舞われてしまい、アボカドの木がほぼ全焼してしまったことをきっかけに、Morales一家はアボカドからコーヒー栽培への切り替えを決意しました。
更にアグアカトネス農園では、6か月に及ぶ夏の間も安定してコーヒーツリーに水を与えるため、雨水を溜めるタンクと井戸を設置し、灌漑を行っています。

アグアカトネス農園では高品質なコーヒー生産にフォーカスし、当初から様々な検証・実験を繰り返してきました。
こうした多岐に及ぶ品質向上の取り組みの結果、2017年に参加したカップオブエクセレンス(生産国で行われるコーヒー品評会、以下COE)ではNational Winnerに入賞、翌年のCOEでは8位に入賞しました。
入賞したことが更なるモチベーションとなり、水を溜めるタンクに更に投資をするなど、彼らの品質向上への取り組みは尽きません。


現在は、水がない環境(近くに水源がない)のため、主にHoney、Natural (95%)の生産処理方法を行っています。

 

 

 

Sustainability」

 

Morales Familyは、常に環境保護と社会的責任の2つを果たすように努めています。
*農園は自生しているShade treeの元にあります。これは自然林や生物の多様性を守るためだけではなく、農園にとっても恵まれた環境です。
また、農園や働く人々が快適に過ごせるよう、家や学校、医療扶助などサポートも行っています。
*Augacatonesでは、周辺農家(250名)へ所有しているアフリ
カンベッドの貸し出しを行っています。
*使用した水をできるだけ繰り返し使用、使用後は農園へ撒いたり、パルプや鶏糞等は肥料として活用しています。

 

  

 

Processing」
 

①収穫されたチェリーは、水による比重選別を行い、さらに熟度の良いものだけを選び抜きます。
ここで使用する水は何度か溜めて数回繰り返し使用、汚れたら農園へ撒くようにしています。
※Natural処理はそのままDrying Bedへ移されます。

②選ばれたチェリーは圧力調整なしのパルパーを使用し果肉除去します。

③パルパーを通った剥かれたパーチメント(熟度の良いもの)と、剥かれなかったチェリー(熟度の悪いもの)はクリバに入ります。
- 剥かれたパーチメントは、クリバから飛び出し、1st gradeとして次の工程へ
- 剥かれなかったチェリーは、クリバの中に入ったままで、2nd gradeとして別のラインで処理されます。

④1st gradeのパーチメントは、
※Honey処理の場合
水路で洗い流しながら少しミュシレージがとれるため、[YellowHoney] として管理しています。
※Fully Washed処理をする場合
醗酵槽へ入れ、醗酵工程をとります。醗酵時間は天候により調整します。

⑤パーチメントはアフリカンベッドへ移動し、20~25日間天日乾燥させます。好ましくないチェリーやパーチメントは、ハンドピックし取り除きます。

*アグアカトネス農園は、風通しが良く、乾燥には適した環境にあります。